coordinate story
学生の頃に通りかかった植物屋さんで一目惚れして買った一鉢のシェフレラ。
その時はまだ小さな鉢で、紙袋に入れて持って帰れるほどのサイズだった。
当時住んでいた小さなワンルームの部屋のベッドサイドに置いて、
僅かながらも植物との暮らしを楽しんでいた。
母が昔から植物を育てるのが上手で、
幼い頃から植物と慣れ親しんで暮らしてきた。
植物の扱いにも慣れているつもりで、大丈夫だろうと育て始めてみると、
1ヶ月ほどで半分ほどの葉が散ってしまった。
急いで母に連絡をして対処法を聞いてみると、水不足だろうとのことだった。
定期的に水やりはしていたので、半信半疑ではあったが、
母の言う通りに、毎日のお手入れを見直してみると、
みるみるうちに元気になり、新芽もたくさん出てくるようになった。母すごい。
それから数年、定期的に母にアドバイスをもらいながら育て続けて、
今では私の身長を超えるくらいにまで大きく育ったシェフレラ。
愛情込めて育て続けた植物は、暮らしの中心になっていた。
結婚をして、今の家を探しているときに、
一番に考えたのは日当たりの良さだった。
家をのことを考えながら、どこかで常に植物をどこに置くかを考えていた。
引っ越すときに、家具を全て買い替えることにした。
一番に考えたのはシェフレラとの相性だった。
植物との相性を考えながら、家具のコーディネートを決めた。
植物が目立つように、あえてインテリアの色味は出さずに、
ナチュラルな雰囲気の家具を選ぶようにした。
そんな家具が似合うような内装や間取りの部屋を選んだ。
いつしか部屋の中での主人公は植物になっていた。
ペットのような、子どものような、親友のような、
私のとっては言葉では言い表し難い、かけがえのない存在なのだ。
concept
"植物と暮らす"
どこかで後回しにされがちな植物。
最初に部屋を選んで、その次に家具を選んで、
空いたスペースを埋めるように植物を置く。。
植物も環境に左右される生き物です。
育てやすい植物を選んだり、
ドライフラワーやフェイクを選んだり、
妥協をして選ぶのではなく、
気に入った植物と向き合って、長く共に暮らしていく。
「植物のある暮らし」とは、
ただ単に家の中に植物があることではなく、
植物が快適に過ごせる環境を部屋の中で実現をし、
共に暮らし、共に育っていくことを指します。
植物選びだけではなく、部屋選びも、家具選びも、
それぞれを単体で点で考えるのではなく、
全体像の面で考えることで、
植物にとっても、ひいては人にとっても、
快適な暮らしが実現できるはずです。
point 1
植物を主役にしたコーディネート。
それぞれの植物が美しく見える場所に配置した植物に囲まれた暮らし。
point 2
植物の緑色や、質感をより感じられるように、
色味を入れずに、白をベースにしたモダンな空間づくり。
point 3
POL block stoolを横にならべて配置することで、
可動式のセンターテーブルのような使い方にもできます。
point 4
植物以外の家具に高さを出さないことで、
よりソファに座ったときに、植物に囲まれている感覚を味わえます。