coordinate story
思い切ってソファのカバーを変えてみた。
これまでは白を基調とした比較的シンプルな部屋づくりをしていた。
インテリア自体は好きで、特に素材にこだわって家具選びをしてきた。
どちらかと言えば"王道"や"無難"といわれるものを選ぶことが多く、ファッションや食べ物もそこまで冒険をしないタイプだった。
家具選びでも、オーク材のナチュラルな色に揃えて、
でも素材にはこだわって、出来るだけ無垢材の素材感がしっかり感じられるモノを選んできた。
カバーを変えようと思ったきっかけは、単純にソファカバーが汚れてきたから、というだけだった。
もともと汚れることは想定していて、フルカバーリングタイプのソファを選んでいたので、
替えカバーだけを買いに、インテリアショップへ行ってみた。
その時、ふと目についたのがパープルだった。
純粋に色として目立っていたから気に止まったのか、
自分の気づいていない感性に突き刺さったのか、どちらかは分からない。
それでも、どうしてもそのカバーが心から離れず、
「ダメだったらまた変えよう」と、思い切ってパープルにチャレンジしてみることにした。
今までの自分からは考えられない冒険をしていることをどこか正当化するように、
「たかがソファカバーを変えるだけ」
気軽に考えるようにして、ソファのカバーを変えてみた。
すると、想像していた以上に全く違う雰囲気に部屋が変わった。
これまで体験したことのない不思議なワクワク感と満足感。
部屋が変わっただけなのに、自分自身まで変わったような気分になった。
その高揚感の勢いに身を任せて、
初めて部屋の写真を撮って、SNSに投稿をしてみると、
いいね!やコメントなど、予想以上に反響がきた。
「憧れます」や、「教えてください」など、
多くの人たちに賞賛をしてもらえることが素直に嬉しく、
自分に少しだけ自信が持てるようになってきた。
家具で冒険してみることなんて発想もなく、
家の中や、自分の中だけで楽しむモノだと思っていたインテリアで、
自分に自信が持てるようになるとは思っていなかった。
少しのインテリアの変化が私の人生を少し変えてくれた。
concept
"インテリアも自己表現"
どんな色を選ぶのか、
どんな素材を選ぶのか、
どんなデザインを選ぶのか、
そこには人それぞれの個性が出ます。
同じモノを選んでも、組み合わせ方や、
置き方一つでも、人それぞれの味わいが出ます。
部屋の中だからって、内向的な存在じゃない。
自分の心地よいと思う空間を具現化することで、
自分の "好き" を再認識していく。
毎日を過ごす場所が"好き"で溢れていたら。。
きっとそれだけで暮らしは豊かになります。
point 1
ソファのパープルをメインとした、ナチュラルで、
海外のようなモダンなコーディネート。
point 2
一見、組み合わせづらそうな色味でも、他のものにはあえて色をつけず、
ナチュラルカラーで統一し、全体をまとめます。
point 3
ソファとドライフラワーの色を合わせることで、
さりげない色遊びを表現。