coordinate story
「貰ったモノと、贈りたいモノ」
念願だった子供が産まれて、もうすぐ1年が経つ。
20代は仕事に集中していたこともあって、
30を過ぎてから出会い、数年の交際期間を経て、
35歳の時に結婚をした。
妻も同じ歳だったこともあり、
「早いうちに」と結婚後早いうちに計画し、幸いにも
順調に子宝に恵まれた。
昔ながらの考え方のある両親は、結婚前から
「孫の顔が早く見たい」と僕によく言っていた。
当時は正直煩わしいことも多かったけれど、
自分が父親になって、少し両親の気持ちがわかったような気がした。
ありがたいことに、
両親が住んでいた家を受け継ぐことになった。
昔からの住宅街で、立地は比較的良い。
きっと、父が将来性も見越して若い時に、頑張って購入したのだろう。
その家をリノベーションし、今は住んでいる。
引越しの時に合わせて、昔から使っていた
ダイニングテーブルやソファは全て処分し、
新しく買い換えることにした。
お気に入りの家具屋さんで一式まとめて、コーディネートをお願いし、
購入することにしたが、予算を下回る金額での提案がきた。
そして、店員の方から、一つの提案を受けた。
「良い絨毯を買いませんか?」と。
最初は、「どうして?」と思った。
ラグって、安いものでいいんじゃないのか?
子供も小さいので、どうせ汚れたり、すぐにダメになるのに。と。
正直に疑問をぶつけ、店員さんに教えてもらうと、
良い絨毯は、使い捨てのラグとは全く違う価値観で、
一つの家具のような考え方になるそうだ。
上質なウールで作られた絨毯は、汚れを弾き、洗わなくていいこと。
密度の高い織りの絨毯は、ゴミが入りこまず、掃除機で十分なこと。
冬のイメージの強いウールは、調湿効果に優れていて夏でも快適なこと。
なによりも、厚さ15mmのクッション性が、
産まれてきた子供を家の中での怪我から守ることに役立つことを知り、
デザインが気に入ったこともあって、それを購入することにした。
実際に使ってみると、とても快適で、
これまでの絨毯の概念が変わったように思う。
近くに住んでいることもあって、たびたび訪れる両親も
新しい絨毯をとても気に入ったようで、ソファに座らず床によく座る。
これまでのお礼に、今度は両親にプレゼントをしよう。
concept
"ゆとりを感じるメリハリ空間"
大きな大空間ではないけれど、しっかりとしたLDKの展開を。
ナチュラルな家具を中心に、
ベーシックながらもアイアン素材や、華奢なデザインで、
どこかモダンさも感じられるコーディネート。
決して広い部屋ではないからこそ、
リビングスペースとダイニングスペースを、
ソファで区切って分けることで、空間にメリハリを与え、
リビングをよりゆったりとした空間にし、
大人らしいゆとりや余裕を感じることができます。
家族だけの時間も、人を招いて過ごす時間も、
どんな時間でも快適に過ごすことができる空間。
point 1
ナチュラル家具を中心とした、明るい印象の空間
point 2
アイアン素材や華奢なデザインを入れることで、
大人っぽいモダンさも感じられます。
point 3
ソファで空間を区切ることで、メリハリのある生活空間に。
point 4
1日の中で過ごす時間の長いリビング空間を広めにとることで、
ゆとりのある、落ち着いた時間を感じられます。